【 SnowGlide Tools でハードニング】

今や常識の加工に 時代は「持続可能」

 
 

エッジ表面を硬化(ハードニング)することで「ピンピン」を持続させる、ワールドカップサービス御用達のフィニッシュ加工


リッドでは、snowglidetoolsによるエッジ研磨加工を「ワールドカップフィニッシュ」と呼んでいます。これはその名の通り、ワールドカップを転戦する各国のサービスマンが必ずと言っていいほどこのマシンを使ってフィニッシングの処理をするからです。
ワールドカップなどの大会で使用するバーンは非常に硬く、何本か滑るうちに(ときには1本で)エッジが切れなくなってしまいます。

そこで考えられたのが、「刃物の焼き入れ」的な熱処理です。snowglidetoolsは、円柱形の研磨ディスクが高速回転することでエッジを削っていきます。これは大型のエッジ研磨マシン「TRIM JET」も同じ機構ですが、TRIM JET は摩擦熱によってエッジに「焼き」が入らないように水を噴射して温度上昇を抑えています。一方 snowglidetoolsは、そこを逆手にとってあえて水をかけないことでエッジ表面に「焼き」を入れて硬くします。これにより、それまではカリカリのアイスバーンだと途中でエッジがタラタラになっていたのを、ゴールまで持たせることに成功しました。

エッジが丸くなれば、研いでピンピンにしなおす作業が入り、その分だけエッジは細くなっていきます。硬いアイスバーンを滑る選手ほどエッジはどんどん細くなり、わずか1シーズンの使用で残り0.5ミリなんていうのも普通でした。snowglidetools によって、エッジの寿命は確実に延びたといえるでしょう。

※サマーゲレンデなども同様に大きな摩擦力によってエッジの切れがなくなってしまうので、ゴール付近でエッジを研ぐ光景が当たり前になっていますが、研げば研ぐほどエッジは細くなり「寿命」が近づきます。snowglidetools を使用することで、エッジの「減り」を少なくなります。(サマーゲレンデの場合、マットの状況や気温などによって効果は変わります)